スーザン・ビーチャムさんというアメリカの女性が、子どもの将来に向け、よりよい金銭感覚を養うためにと工夫して作った貯金箱があると聞いて、ネットで検索してみました。

それは、ブルーで「ピギーちゃん」という子豚の格好をした透明な樹脂製のものですが、普通の貯金箱とは違っているのは、四つに仕切られているというところです。そして、それぞれのブースには、“SPEND” “SAVE” “DONATE” “INVEST” と大きく書かれています。「Happy Money 四分法」というそうです。

子どものうちから、お金の使い方は一つではないこと、つまり、「今使うお金」、「貯めておくお金」、「誰かのために使うお金」、そして、「増やしていくお金」というふうに違った使い方があるということを、この親しみやすい子豚の貯金箱で教えていこうという考えです。

私は筋金入りの浪費族で、お金の活かし方なんぞには縁遠いほうですから、最初はそれほどの強い関心がなかったのですが、この方法をお金以外のことがらにまで置き換えてみたら…と考えたとき、とても興味が湧いてきました。

若い人たちが、みずから“持てるもの”…お金はもちろん、能力・技術、人間関係、社会的立場などを、この考え方、いわば「Happy Myself 四分法」で整理してみることによって、新たな生き方を見つけ出せる『道標』を得ることにつながらないだろうか?と。