今年は暖冬の影響か、インフルエンザの感染報告は例年よりかなり少なかったと言われています。
けれど…今回の新型コロナウイルスの影響は、日本中、いえ世界中を震撼とさせるものになってしまいました。

異例ずくめの対応を迫られ、働く保護者は子どもたちの居場所作りに頭を抱える事態となり、
ウイルスに感染することへの不安はもとより、普通の生活を営むことが難しくなっている状況に、ちょっとした刺激がさらなるパニックを起こしかねない状態にあります。
「落ち着いて対応を」と呼びかけられますが、この状況下で平常心を保つことは難しくなっていますよね。

子どもたちにはこの状況を正しく理解することは難しく、保護者の過度の不安は子どもに恐怖を抱かせます。
何か心配事があるときには、誰か信頼できる人と気持ちの共有をすることができれば、少しホッとすることができます。
もしそういう相手が近くに居ない時には、当センターの電話相談をご利用ください。
自分の想いを言語化する作業は、自分の気持ちを客観的に見つめなおすきっかけになり、過度な不安や恐れを和らげてくれることに繋がります。

子どもたちも、不安が大きい時に何かしらの問題行動を起こしやすくなります。お子さんの行動に気になることが見えてきたら、その行動を止めるだけでなく、どんな気持ちを(欲求を)持っているのだろうかと考えてみてあげてください。
特に幼い子どもは、自身の気持ちを言語化することは難しいのですが、保護者や周りの大人に言語化してもらうことで、‟気持ちを受け止めてもらえた”と安心することができるのです。

どうか皆さま、心身の健康に留意しながら、この難局をやり過ごしていきましょう。

2020年3月3日

児童家庭支援センター岸和田 相談支援員 新田

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