デスクで仕事をしていると、子どもが茹でたトウモロコシを持ってきてくれました。

農作業に興味がある子が私のデスクから見える園庭の空きスペースに小さな「マイ畑」を作り、そこでトウモロコシを育てたのです。毎日トウモロコシの穂が見えるので、気にかけていました。

植え付け適期を過ぎて種まきしたので小ぶりでしたが、ちゃんと黄色に色づいています。

アツアツをいただきました。甘くて美味!

とてもおいしかったよ、ありがとう。

しかも、後で職員さんから聞いたところによると、私のために一番良い形のを選んでくれたとか。農業は「利他の精神」をも育てるのかっっ!

写真:茹でたてトウモロコシと同意の本

ところで、トウモロコシの花言葉を調べてみました。

トウモロコシの花言葉:「同意」

アメリカが植民地だった時代、貨幣が足らずにトウモロコシを貨幣の代わりにつかい、双方が物々交換に同意をしたことから「同意」という花言葉になったそうです。

「同意」は子どもの教育・福祉にとって、とても大切な概念です。

子どもを一人の大人と等しく権利行使の主体であると考えると、子どもに対して何かをするとき、子どもからきちんと「同意」をとらなければいけません。

あゆみの丘ではいろいろな局面で子どもの同意を尊重しています。例えば、インフォームドコンセント。子どもが医療行為を受ける時、お医者さんにきちんとわかるように説明をしてもらっています。わかりづらければ職員が補足の説明をしています。

他に、「同意」は子どもが社会で適応して生活するために必要なスキルでもあります。友達と仲良くするため、将来恋人とうまく付き合うため、悪い大人に搾取されないため、等々。これについて、あゆみの丘の支援はまだ発展の余地があると思っています。

まずは著書『子どもを守る言葉「同意」って何?』レイチェル・ブライアン作、集英社、を職員が読み進めることから始めます。子ども向けの本ですが、大人が読んでもうなる内容です。

Youtubeに同じ作者による動画(3分弱)があるので、興味がある方は見てみてください。は字幕版ですが、日本語版もありますので、そちらは検索を。

 

出典:Youtube, consent for kids, Blue Seat Studios

施設長 いのうえ