有名な大田蜀山人(南畝)の狂歌に『雑巾を当て字で書けば蔵と金あちら福福(拭く拭く)こちら福福』というのがあって、雑巾がけは富や幸せを呼ぶものだとしています。また、玄米菜食の効能を広めた桜沢如一という人は、『掃除の広さと深さは、その人の人格に比例する』と、優れた人格者は身の周りをいつも綺麗にしていると言っています。
ふだん、子どもたちには、やかましく身の周りの整理整頓・美化を訴えておきながら、果たして自分たちスタッフは“これを見よ!”と胸を張り、範を示すことができる状態であろうか?
そんな思いから、今年度は「環境整備元年」に!ということで、取り組みは、まず、仕事の基地である職員室から始めることに。
大補強の「新生・環境整備係」がノロシ?をあげ、大旗を振り掲げてマスタープランを発表。期限を切って個人所有物の整理・撤去を指示。まさに強権発動?いや、多少の強引さがなければ、こういう事は為せません。
一人ひとりに宛がわれていた事務机を半減・共有化し、ロッカー書棚もシェア。引き継ぎやカンファを想定の中心に置いたデスク配置。記録作業が捗りやすいようにとPCは壁際に集中。・・・つまり、“ここは仕事の場所!”を強調する部屋拵えにスッカリ変身というわけです。
号令からほぼ二か月、物置き然で雑巾がけもままならない状態だった机の上は見事スッキリ。ちょっと寂しいような、物足らないような・・・。でもこれで、きっと「福」・「福」が次々と集まって来て、賑やかになるはずです。