「あゆみの丘」が謳う理念に、『私たちは子どもの力を信じます』とあります。
福井のお酒で「舞美人」というのがあって、その蔵元の女将さんが仰っています。『酒造りと子育ては似ています。本来の力を引き出してあげると面白さが出る。でも、良かれと思ってやったことが裏目に出ることも』と。
素材の良さを生かす…、それは言うほど容易いことじゃありません。
こちらは高知の仁淀村、樹齢180年の枝垂れ桜を守る中越律さん。『桜の木は切ってはいけない。人間の都合で枝を切ったりしてはならない。桜は自分では動けない。切らなきゃならんようなところに勝手に植えたりしてはいけない』。
子どもが持つ本来の力を、大人の都合で摘んではいけない。子どもの力を信じようとせず素材の良さを消してしまう、そんな環境に子どもを置くようなことを決してしてはならない。