週末に来年度に向けた農業クラブの準備をしました。あゆみの丘の子どもたちは連れてきていませんが、心地よい日和の中、朝から一人で気持ちよく農作業をしました。
あゆみの丘では、近所の方のご厚意で畑を貸していただき、2箇所で耕作をしています。その一つがこの写真の畑です。
写真解説
上:全景
真ん中:すこぶる順調に生育しているニンニク
下:ビワの実の赤ちゃん
ニンニクの畝(うね)は、ほのかにニンニクの香りがします。そう、私はニンニクまわりの草刈りをしながら、我が家の夕食の献立について考えていました。
すると、後ろの高台を散歩する女子大生(たぶん)集団の声・・・「きれいー!トトロの景色みたい!!(キャピキャピ)」。
「トトロみたいなおじさんがいる!」と言われなかったので胸をなどおろしつつ、「そうか、トトロの景色かー」と思いました。
普段から畑に来ているので特にきれいだとも感じていなかったのですが、若者目線だとそのように映るようです。子どもたちもきれいだと思うかなー
とニヤつきながら草を刈っていると、ニンニクの芳香が強くなったのです・・・。あっ!ぼうっとして、ニンニクの葉を何本か刈り取ってしまっていたのです。
せっかく冬越ししたのに、もったいないことをした気分に打ちひしがれました。
おばあちゃん子だった私は、関東大震災での苦労話や戦時下、戦後の食糧難の話を聞かされて育ったので、中年男になっても食べ物を無駄にすることに「もったいない」
という思いが止まりません。やはり、「これも食べれるんじゃないか?」と思い、すぐに捨てることをしませんでした。
調べると、全然食べられますね。葉ニンニクは、むしろ、きちんとした食材でした。スーパーでニンニクの芽は見たことあるけど、葉ニンニクは見たことがなかったです。
この日の我が家の昼食は、急遽、葉ニンニクのチャーハンとなりました。刻みネギの代わりに刻み葉ニンニクを入れました。色もきれいだし、とても美味しかったです。
今回は被害が少なくて済みましたが、間違って刈ってしまっても無駄にすることなく使えることがわかって、また一つ学びました。
ところで、ニンニクを育てて子どもたちと何をしたいって、給食に使ってもらうこともそうですが、何本かの茎を束ねて編み込んで、ドラキュラ除けみたいに壁に吊るすのをしたいです。
夏にはたくさんのニンニクをあゆみの丘に吊るせますように。
農夫 いのうえ