この世には、箴言・格言といった類のものがあまたあります。
この歳になりますと、側頭葉にはそういった言葉が相当量収集貯蔵されていて、その時その場に相応しい気の利いた言葉の一つや二つは、今のところまだ、前頭葉の方に引っ張り出してこれるという自負はあります。
とは言え、いま現在の暮らしや仕事にピッタリと嵌ってくれるような箴言・格言は、おいそれと見つかるものではありません。でも、ヒョンなことから貴重な言葉に出会うこともあるのです。
先日、これまではめったに目を通すことのなかった、ある団体の機関紙を何気なく眺めていて出くわし、衝撃を受けたのが、下の言葉です。
神よ 私たちに与えたまえ
変えることのできないものならば
それを受け入れるだけの冷静さを
変えることのできるものならば
それを変えるだけの勇気を
そして
変えることのできないものと
変えることのできるものとを
区別する賢さを
[ラインホールト ニーバー]
明治の初期にわが国に紹介されたとても有名な言葉なんだそうで、それを知って、さらにまた違った衝撃を受けた次第です。